【就職活動と転職】旅行・観光業界への就職と転職そして起業化

【就職活動と転職】旅行・観光業界への就職と転職そして起業化

旅行・観光業界に就職したい人は多く、人気のある業界です。
コロナ禍でダメージを受けた業界ですが、今後も観光客が増加するでしょうから入社したい学生が多くなるでしょう。

新型コロナ発生前の「就職四季報 2021年版」(発売日2019年12月)の就職人気ランキングを見ます。

第1位  全日本空輸(ANA)
第2位  伊藤忠商事
第3位  JR東日本
第9位  JTBグループ
第14位 オリエンタルランド
第19位 ニュー・オータニ
第42位 エイチ・アイ・エス(HIS)
第89位 近畿日本ツーリスト

旅行・観光業界が人気なのがわかります。

旅行・観光業界は入社するよりお客として利用したい業界です。

観光学部の学生だったら、多くの学生さんは、観光業界を目指し、就職することになるでしょう。
自分もそうするでしょう。

ポテンシャルの高い学生さんが多いので、旅行・観光業界で活躍していく人が多いと思いますが、万が一辞めたくなった場合について考えたいと思います。

独立(企業化)することを考えてみる

面白い記事が日本経済新聞の夕刊に掲載されていました。(2023年5月8日~)
紹介します。

Walk Japanのクリスティ・ポールCEOの話です。
Walk Japanは外国人向けのツアーを企画・販売している香港の旅行会社です。

外国人向けに木曽路や九州の国東半島(くにさきはんとう)を歩いて巡るツアーをしている。

中山道ツアーの場合は、京都の三条大橋から彦根そして関ケ原~木曽路~軽井沢~東京の日本橋までの10泊11日のコース

費用は1日4万5千円~7万円
10泊11日なら、一人当たり50万円から77万円程度の売上金額となる。

数人でのツアーになるでしょうから、儲けは大きいはずです。
移動はなるべくローカル線や路線バスを使用して、「ありのままの日本」を見てもらうのがコンセプト。

下記の数字は、私(管理人)の概算数字になります。

ツアー客から1日6万円取ると仮定しましょう。
宿代と旅費代で1日で3万円もかからないでしょう。

旅費代はローカル線や路線バス代です。
食事と宿泊代と交通費で高く見積もって3万
つまり一人一日で3万円(以上)の儲けになります。

ツアー客1人だけでも3万×11日=33万円の儲け
ツアー客が5人いれば33万×5人=165万円の儲けになります。

個人が独立(企業化)しても十分にやっていけるツアーです。

中山道の地図 引用元は下に明記
中山道地図はクラブツーリズムから

喜んでもらえる観光ツアー

Walk Japanの外国人向けのツアーをもう少し見ていきましょう。

体験を売っている。
中山道ツアーの他に30種類以上のツアーがあるそうです。
松尾芭蕉の「奥の細道」をたどるツアー
大分県の国東半島を回るツアー
北海道のハイキングツアー

体験の価値が評価されて大人気。
18回参加しているシンガポール人女性もいる。

米国人女性2人から「ツアーに参加して私の人生が変わった」と言われた。
オーストラリア人女性からも「私の人生が変わった」と同じことを言われた。

観光業界に勤めている人で、お客さんから「私の人生が変わった」と言われた経験がある人は何人いるのでしょうか?

「人生が変わるほどの体験」をお客さんに経験してもらい、お客さんに喜んでもらう。
お客さんだけではない。
できるだけ地元の宿泊施設や交通機関を使うので、地域にお金が落ちる。
Walk Japanは地域との共存共栄を意識している旅行会社。

お客さんに喜んでもらえる。
地域の人に喜んでもらえる。
利益率が高く採算がいい。

誰に何をどのように売るか

独立して同じようなツアーをする場合を考えてみます。

商売の基本は
誰に(WHO)
何を(WHAT)
どのように売るか(HOW)
誰に(WHO)何を(WHAT)売るかはわかりました。
外国人に日本のすばらしい体験を売る仕事です。

HOWが難しい。
どのようにして認知してもらいツアー客になってもらうかを考えないといけません。

Walk Japanの場合
ツアーに参加して日本の良さを知った外国人の方。
10年経っても「あの時の経験は良かった」と会社の同僚や友人など周りの人に話す。
それがクチコミでも広がっていくそうです。

旅行・観光業界に勤めていた人以外でも脱サラできそうです。
英語ができて、魅力的なツアーを企画できる人なら誰でもチャンスがあります。

HOWのところは、SNSでツアー内容をアップする。
旅行・観光業界に勤めながら地道にSNSで発信していく。

定年後でも自分の趣味と実益を叶えられそうな仕事になりそうです。

旅行業界からの転職

旅行業界からの転職について考えてみましょう。
知り合いの東京外語大学を卒業した先輩は、旅行業界を辞めて、友達と飲食店を始めました。
旅行・観光業界の人の転職は、同じ業界を狙わない人が多いように思います。

会社四季報の業界地図の業種別平均年収ランキング
40歳の平均年収
全業界平均が662万円

旅行業界は下から5番目の494万円
下から順番に
介護  439万円
百貨店 461万円
外食・中食 488万円
葬儀・結婚 493万円
旅行業界  494万円

同じ旅行業界への転職では、大きな収入増は望めません。

他業界への転職は難しい業界
なぜなら転職先は「即戦力」を求めています。
例えば旅行・観光業界の営業になっておけば、他業界の「営業職」で転職も可能となります。

転職は30歳以下なら他業界への転職も可能なので、転職するなら早く見切りをつけた方がいいかもしれません。
売り手市場ですから、30歳超えた人も転職も大丈夫です。

旅行・観光業界への就職と転職そして起業化のまとめ

旅行・観光業界は学生に人気のある業界です。
でも就職してみると、思っていた仕事内容と違うかもしれません。
その場合、独立(企業化)や転職が選択肢となってきます。

少しハードルは高いかもしれませんが、Walk Japanのようなアイデアで勝負できるツアーを企画し売上につなげることもできます。
魅力あるツアーを組むことができれば(旅行業界にいたわけですからできるはず)大きな初期投資など不要なので、失敗したとしても傷は浅くてすみます。

転職を決意した場合は、同じ旅行業界ではなく、他の業界(年収の高い)も検討してみてください。
営業経験があれば営業職で転職。
管理部門の経験があれば、他の業界の管理部門への転職になります。

 

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