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【大学生の就職活動の第1歩】業界研究と会社研究
日本の上場会社の数は約3870社(2023年2月1日現在)あります。
学生が知っている会社名はBtoCの会社が多くなると思います。
就職活動するには多くの会社を調べ、入社したい会社を選ぶことが重要です。
読売新聞の月曜日は就職活動に役立つ情報が載っています。
「業界研究」については、2022年9月5日の記事が参考になりますので内容を抜粋します。
就職情報会社の「デイスコ」の調査だと、業界研究に力を入れた時期が「10月」41.4%と最多。
「8月」と「9月」が39.3%(複数回答)
6月から30%以上の学生が業界研究を始めています。
業界研究に力を入れた時期が、大学3年生の1月以降の学生もいます。
就職情報会社の「デイスコ」武井房子上席研究員からのアドバイス
調べた業界ごとに「業界シート」を作って記録しておくといい。どのようなビジネスモデルで、どこに興味や魅力を感じたかを記しておくと、エントリーシート(ES)の作成や面接での受け答えにも役立つ。
業界研究の流れの4ステップ
業界研究の流れ
1ステップ:業界を知ろう
2ステップ:掘り下げよう
3ステップ:広げよう
4ステップ:絞り込もう
1ステップ:業界を知ろう
最初は、広く浅く調べ、業界のイメージをつかむこと。
業界全体の市場規模や社会的な役割を学ぶつもりで俯瞰(ふかん)的に捉える。
2ステップ:業界の掘り下げ
ここについては「会社四季報 業界地図」の西沢編集長が解説しています。
興味がある業界を見つけたら、まずはその業界のトップ企業を調べてみる。
売上高、利益の推移、平均勤続年数、育休などの福利厚生などのデータを調べる。
業界トップ企業の状況を知ることで業界全体のトレンドが見えてくる。
OBやOG訪問で社員からの「生の声」を聞くなど信頼できる情報に触れる。
ネットや口コミも参考になるが、真偽不明の情報も多いので注意が必要。
「【業界地図】では、業界ごとの主要企業や市場シェア、平均年収など多くのデータが掲載されているので参考にしてほしい」(西沢氏)
3ステップ:広げよう
気になる業界や企業については、その仕入先や販売先など関連する業界も調べてみよう。
関連業界に面白そうな仕事や自分の能力が生かせるフィールドが見つかるかもしれない。
「学生が知っているようなBtoCの有名企業は、日本企業全体の一部にすぎない。上場会社3800社の内6割の企業はBtoB企業です。知名度は低くても好業績で待遇も良い会社が多い。ぜひBtoB企業にも目を向けてほしい」(西沢編集長)
4ステップ:絞り込もう
1つの業界だけでなく、3つぐらいの業界に絞るのがいい。
「グローバル」
「社会貢献」
「年収」
「柔軟な働き方」
このような基準などで会社を選んでいくといい。
1つの業界に絞って就職を始めると、そこがダメだった時に選択肢がなくなる。
再スタートに時間がかかり、出遅れてしまう。
個人差はあるが、3つぐらいの業界に絞って進めるのがいいでしょう。
以上は読売新聞の就活ON 2022年9月5日掲載の記事を参考
企業研究の考え方
年収が高くても「ブラック企業」には入社したくはありません。
同じ業界の中でも「ホワイト企業」と「ブラック企業」が混在しています。
3年後の離職率
有休取得年平均
この2つは最低限確認しておきましょう。
海外比率
セグメント情報
企業理念やビジョンがしっかりしている会社かどうか
国内市場だけ相手にしている会社では成長が望めません。
また、売上高の柱がいくつあるかも確認したい。(セグメント情報などで確認する)
成長している会社は「企業理念やビジョン」がしっかりとしている企業が多い。
あなたが女子学生なら、女子を採用しているかどうか、女性の管理職比率なども会社別に調べてみましょう。
【まとめ】業界研究と会社研究
【大学生の就職活動の第1歩】業界研究と会社研究を簡単に「まとめ」ます。
読売新聞記事をベースに管理人の考えになります。
第一希望の業界や会社は「あなたが就職したい会社」にしてください。
あなたの人生です。
あなたが決めないと後悔します。
「会社四季報 業界地図」の西沢祐介編集長は「BtoB企業にも目を向けてほしい」とソフトな表現を使っています。
狙うべき企業は「BtoC企業よりも、BtoB企業です」
(西沢氏は言っていません。管理人の言葉です)
理由は「ホワイト企業」が多いからです。
ステップ4で「社会貢献」という言葉がありました。
従業員を大切にできない会社が「社会貢献」できるとは思えません。
BtoC企業にもホワイト企業が多くありますので、ここは誤解しないでください。
観光学部の学生は、旅行業界やホテル業界を就職先として選ぶでしょう。
管理人が観光学部の学生でも、他の業界(BtoB企業)も選びます。
家政学部の学生でもしかり。
福祉学科の学生でもしかり。
中学生や高校生が全く知らない名前の会社で「ホワイト企業」を探す。
このことを念頭にして、業界研究と企業研究をしてください。
将来、森岡毅氏や南場智子氏や三枝匡氏や足立光氏のようになりたい人は、コンサルや外資系を狙ってください。
将来独立等を考えていない学生なら
従業員を大切にしている企業に入社し
企業に貢献する。
そして
企業を通して社会貢献を果たしていく。
業界や会社名を多く知っている学生は、選択幅が広がります。
ですから多くの企業を調べてみてください。
会社を調べるのは「就職四季報(総合版)」「就職四季報(優良・中堅版)」「会社四季報 業界地図」
この3冊は役に立ちます。