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未婚女性が知っておくべき老後の世界と数字
日本経済新聞2021年10月9日「マナーのまなび」欄に
女性一人の老後資金のタイトルで記事が掲載されていました。
この記事を参考にブログを書いていきます。
知りたいのが老後の年金額です。
平均年収300万円で40年間会社員として働いていた場合
老齢厚生年金は約月12万円(老齢基礎年金も含んでいます)
要するに月12万だけです。ほかにプラスの金額はなし。
未婚女性の月当りの手取りは、約11万円
平均年収300万円で40年間会社員として
働いていた場合の年金額は月12万円で
税金や社会保険料を引かれて約11万円(手取り)
これだけです。
ちなみに
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業年報」から(2019年度)
平均値になります。
シングル世帯の女性が約10万3千円
シングル世帯の男性が約16万5千円
男女で差があるのは、年収の差になります。
男性の場合、独身の部長とか独身の取締役もいますから年金額を大きくなっています。
手取り11万円で暮らしていけるのか?
「手取り11万で暮らしていけるのか」が心配です。
総務省の家計調査では
65歳以上の女性の単身世帯の消費支出は
約月14万円
月当り14万マイナス11万=3万円不足します
女性は男性より長生きします。
90歳まで生きるとしたら900万円不足
100歳まで生きるとしたら1260万円不足します。
長生きすることは「喜ばしい」はずですが
老後のことを考えると
微妙になってきます。
有料老人ホームの費用も考慮する必要がある
リスクは生活費だけでありません。
身体が弱ったら自分一人では対応できません。
有料の老人ホームに入居することになります。
日経新聞には
施設入居費 540万円
月の費用 20万円~23万円と書いてあります。
老人ホーム検索サイトを運営する「ライフシニア」より
2021年9月時点の相場状況。
一時金で540万円も払えませんよね。
有料老人ホームで一時金がゼロのところも多くあります。
安い老人ホームを探せば
日経新聞の掲載した金額までは
かからないはずです。
東京と地方でも金額が違います。
もちろん、東京の方が高いです。
これだけは言えます。
老人ホームに入ることも考えて「貯金する必要」があります。
あなたは、厚生年金に入っていますか
厚生年金に入っていたとしても
老後の生活は
厳しいことがわかりました。
アルバイト生活やフリーターだと国民保険だけで
老後を送らなくてはなりません。
満額で、約65000円/1カ月です。
厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(2019年度)」の資料だと
個人事業主(女性)約53700円
個人事業主(男性)約58900円
平均の金額なので満額払っていないことが読み取れます。
シングル世帯で比べても差があります
シングル世帯でも厚生年金に加入していた人と、
アルバイトやフリーター又は個人事業主として仕事をしてきた人では、
受け取れる年金額に大きな差があります。
節約しても食事は
朝、昼、晩と3回食べます。
かならず発生する費用(固定費)の削減は難しい。
よって
年金12万円(120,000円)と
年金53,700円の差は
非常に大きな差があります。
月当り53,700円で生活するのは、相当厳しいです。
厚生年金に加入していないのなら正社員になるべきです。
絶対に正社員になってください。
トライしてください。
今は「パート」でも厚生年金に加入する企業が多くなりました。(法律で加入が義務づけられました)
パートでもいいですから、厚生年金に加入しましょう。
死後事務費用で200万円
終活のお金も必要です。
身寄りがなければ
自分の死後に
さまざまな手続きをしてもらう
「死後事務委任契約」を結ぶ。
例えば
一般社団法人椿リーガルクループ(東京都東大和市)では
「死後事務委任契約」
判断能力がなくなった時の「任意後見契約」
入院時の「身元保証」などを
まとめて提供している。
基本料金が30万円
死亡後の遺言執行手続きが70万円
医療費や葬儀代、不用品の片づけ代
ケース・バイ・ケースだが
150万円~200万円程度の費用がかかるようです。
家のローンは返済しておくこと
誰にも言えることです。
住宅ローンは頑張って65歳まで返済しておきましょう。
住宅ローンの支払いが65歳以上でもあると
節約しようがありません。
まだ余裕のある現役時代に
ローンを返済しましょう。
老後設計をきちんとすることが重要です。
その他の老後対策
若い年代から
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)に加入する
つみたてNISA・一般NISAを利用する
そして
ねんきん定期便で年金の金額を確認する
老後対策の本を読むと
必ず書いてあるのが
年金を繰下げ受給する
要は65歳でもらわず、年金受給時期を遅くする。
65歳を超えたも働ける環境のある人は
検討に値します。
実際に「年金の繰り下げ」を実行している人は少数派のようです。
今まで
あなたの人生は何とかなってきたと思います。
何とかならないのが「老後」です。
必ず身体が動かなくなる時がきます。
悲観的になる必要はありませんが
若いうちから「できる対策」は実行していきましょう。