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【ビックモーター】ノルマ数字や実現不可能な予算の世界
中古車販売大手の「ビッグモーター」の保険金不正問題
保険金不正問題以外でも会社の内容が明らかになってきました。
FNNプライムオンラインの記事
元工場長がFNNの取材に応じた。本部で統括する社員が、ノルマを達成できなかった従業員に対し、厳しい言葉で追及する様子も目撃していた。
元工場長「ボケとかカスとか、普通に上司が言ってくる状況なので、ひどいときは死ねとかも普通にある」
元工場長の証言から、ビッグモーターの不正やパワハラは、少なくとも5年以上前から横行していたとみられ、コンプライアンス意識の低さが浮き彫りとなった。
頑張れば達成できる数字の場合は、頑張って達成しようとします。
市場が伸びていない中で前年比120%の数字を上げろと言われても、数字を達成することができません。
予算数字未達のケース
ビックモーターのように厳しい数字をノルマとすれば、
予算は会社と自分たちが決めた数字なので達成すべき数字のような気がします。
予算数字が、実現可能な数字に作成される会社もあるでしょう。
管理人がいた会社は、会社が決めた数字が、各営業部に降りてきます(割り振られます)自分たちが作成した数字とはかけ離れた高い数字です。
当然、数字を達成することができません。
会社(部長クラス)から怒鳴れらます。
「自分たちが決めた予算だろう! 達成しろ」
いやいや
自分たちが提出した予算数字じゃダメだと言って、何度も突き返された数字が、最終的に予算数字となっています。
結果、数字が未達で「つるし上げ」にあうので不正が横行してしまいます。
ビックモーターのような法律に違反するような行為でなくとも、架空売上などが起きてしまいます。
3月決済の会社なら4月1日上旬に出荷したものも3月の売上に計上するような行為です。
昔は、ほとんどの会社で横行していたはずです。
内部統制という牽制機能
上場会社でも数字に厳しい会社がまだまだありそうです。
しかし、昔に比べると改善してきているはずです。
監査室の設置
社外取締役、社外監査役の充実
内部通報制度の設置
上場会社は形式的には内部統制という牽制(けんせい)が有効に機能していることになっています。
優しくて人の良い人間
例えば「マスオさん」のような人間は出世しません。
厳しく部下を叩く人間ほど会社の上層部にいます。
取締役がブラックなら部長や課長は大変な思いをします。
ビックモーターでも工場長がノルマを達成できずに、厳しい叱責や降格にあっていることが報道されています。
転職しても現在の年収から大きく下がる。
そして年齢的に転職も厳しい。
工場長クラスは、精神面で相当に厳しかったはずです。
不正に手を染めたくない真面目な工場長にとっては大変な会社だったはずです。
逃げ道が塞(ふさ)がれている状態は、経験した人間にしかわからないことでしょう。
20代30代の対応の仕方
ノルマ数字のある会社や実現不可能な予算を従業員に課す会社は数多く存在します。
そこで働く従業員はどうしたらいいのでしょうか?
50歳以上の人に対する良いアドバイスは難しいでしょう。
しかし20代や30代なら転職して、今より良い職場で働くことができます。
40歳前には、今の会社で働き続けるかを、決めておくべきです。
ブラックな企業体質の会社
ブラックな上司
多くの会社でみることができる光景です。
ブラックな会社から逃げ転職先で、生き生きと働いている人たちも多くいます。
そのなかには、50歳代の転職者もいました。
ブラックな環境から逃げだすには、
行動しないことには、脱出することができません。