きちんと
働いていた人でも
老後は厳しい生活です。
新潮文庫
「老後破産」
NHKスペシャル取材班が書いています。
大工の棟梁までやっていた「川西」さん(仮名、取材当時83歳)
50年あまり大工を続けてきた。
収入は国民年金の6万円(月額)
6万円では足りないため
毎月2万5千円の赤字となる。
当然
貯金から取り崩している。
50年間
大工を続けてきたが
自営業のため
厚生年金はなく国民年金だけ
保険料を支払うことができない時期もあり
月額6万円
1食分
100円ほどに
食費を切り詰めている。
3年前に
前立線ガンが見つかり
手術をした。
再発を防ぐため
2カ月に1回
注射を打つ必要がある。
糖尿病の治療もあり
月額1万円程度の医療費がかかる。
「もし、ガンが再発して手術そして入院になったら
私の預金は、あっという間に底をつきます」
「いや、払えるかどうかもわからないです」
不自由な足の川西さん
通院には
病院が運行している「シャトルバス」を利用
それに乗れば
無料で病院に行くことができる。
不自由な足で
20分余り歩く必要がある。
疲れた時などは
5分ほど歩き
休憩する。
休み休み
バス停まで行く。
タクシーを使えば、片道2千円ほど交通費がかかる
「タクシーが利用できればいいんですけどね。
贅沢なことなのでガマンするしかないんです」
タクシーを利用できれば
身体の負担は減らすことができる
しかし
預金が瞬く間(またたくま)に目減りする。
川西さんは
預金がゼロになる日を自分で計算している
「月3万円の赤字を預金で埋めれば
5年もすれば預金は底をつきます」
食費を1食100円で生活しても
5年で預金が「ゼロ」です。
川西さんが大工になったのは
戦後間もないころ
東京の下町は
東京大空襲で一面
焼野原
川西さんの父親が
「これからの日本は家やビルがもっともっと必要となる」
「大工が必要となる時代がくるぞ」
日本の再建の力になりたいと
大工になり頑張ってきた。
老後
このような境遇になることが
分かっていれば
まだ「やり方」があったと思います。
国も教えない
マスコミも教えない
日本の高度成長を支えてきた
川西さん
大工をやっていた時期に
老後の生活なんてイメージが
つかなかったでしょう。
川西さん
きちんと、国民年金は払っていた(苦しい一時期、不払い期間はあった)
満額でも6万5千円以下なんて
知らなかったと思います。
この記事を読んだ
非正規社員のあなた
とにかく
正社員になりましょう
実は
厚生年金をもらっている人でも
家賃を引かれると
ぎりぎりの生活をしています。
アルバイトは
止めてください。
アルバイト生活を辞めて
正社員になる努力をしましょう。
私の勤める会社は
アルバイト生活から
正社員になった人が
だくさん働いています。
まずは
行動してみてください。